股関節と大転子(だいてんし)

股関節にある大転子(だいてんし)とは

大転子(だいてんし)は股関節の治療時にとても重要な目印になる

大転子とは、以下のイラストの部位になります。

大転子(だいてんし)を語るツカミでよく「大天使じゃありません!」と言われますが、しかし、大天使と名乗ってもかまわないくらいに、大転子は股関節の幸運を握る体の部位になります。

大転子がなぜ、重要かというと、大転子には大切な筋肉がいくつも付いていたり、治療や評価の目印になるからです。

大転子の位置が変わると、立ち方や歩行に大きな影響が出てしまう

大転子は太ももの骨の付け根の外側の出っ張り

再度、大転子(だいてんし)の位置を確認してみましょう。大転子(だいてんし)は、太もも側のつけ根の外の出っ張っている部分になります。

大転子は直接股関節の部分を触っていくと、出っ張りを感じられると思います。分かりにくい場合は、立った状態で探すと、見つかりやすいです。

大転子には中殿筋(ちゅうでんきん)、小殿筋(しょうでんきん)、梨状筋(りじょうきん)など、股関節を治療するときに大変重要となる筋肉が付いています。

中殿筋(ちゅうでんきん)、小殿筋(しょうでんきん)、梨状筋(りじょうきん)を触診する際に、大転子を目印にして探すことがあります。

足の長さを計測するときも、大転子を目印にします。

高齢者と大転子高位(だいてんしこうい)

大転子高位(だいてんしこうい)とは

高齢になり、大腿骨の頚体角(けいたいかく)が減少してきます。頚体角(けいたいかく)とは大腿骨の「くの字」になっている部分が、どれだけ曲がっているかという角度のことです。

年齢を重ねるにつれて、歩行・走行も積み重なり、重力の影響を長く受けることになります。その結果、大腿骨頭(だいたいこつとう)には、地面に対して垂直に重力がかかり、「くの字」の上の頭の部分が垂れ下がり、角度が小さくなります。

頚体角(けいたく)が減少してくると、大転子(だいてんし)が相対的に高い位置になります。大転子(だいてんし)が高い位置になった状態は、大転子高位(だいてんしこうい)と呼ばれます。

大転子高位(だいてんしこうい)の症状

大転子高位(だいてんしこうい)が起こると、

・股関節の外側の筋肉をうまく働かせられない
・立ったり、歩いたりしたときの関節の負担が増加
・他の筋肉への負担が余計にかかる

といった症状が起こります。

大転子強打による大腿骨頚部骨折(だいたこつけいぶこっせつ)

大転子(だいてんし)は股関節の外側に少し出っ張っています。なので、体の左側、右側へ転倒したときに、大転子(だいてんし)を強打することがあります。

大転子(だいてんし)を強打すると、大腿骨頚部骨折(だいたいけいぶこっせつ)になります。

大腿骨頚部骨折(だいたいけいぶこっせつ)は、手術を行わないともう一度歩けるようになるのが難しいことが多く、ほったらかしにすると、寝たきりにつながる可能性があります。

大腿骨頚部骨折は骨癒合しにくい(骨が自然にちゃんと戻りにくい)ので偽関節(骨と骨の関係性が異常になること)となったり,骨頭部が壊死になりつぶれて遅発性骨頭陥没になったりするため,治療がとても難しい骨折と言われています。

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