股関節とCE角、Sharp角

CE角とSharp角の用途

変形性股関節症の手前と言われる臼蓋形成不全を診断するため

股関節を診察する際に、レントゲンを取り、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)なのかどうかを診断するための指標として、CE角とSharp角が使われます。

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)とは

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)とは、レントゲン上の診断で、臨床的に問題となるようなことはありませんが、変形性股関節症の手前として、変形性股関節症の「前関節症」と言われています。

我が国の中高年女性の変形性股関節症の約80%は臼蓋形成不全が原因と言われています。
「臼蓋形成不全症 〜「股関節の作りが悪い」病気〜|村山医療センター」

  • 大腿骨頭(だいたいこっとう)と寛骨臼(かんこつきゅう)の大きさがあってない
  • 大腿骨頭(だいたいこっとう)が寛骨臼(かんこつきゅう)にしっかりはまっていない
  • 大腿骨頭(だいたいこっとう)の寛骨臼(かんこつきゅう)に対する被りが浅い

といった状態が、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)になります。

CE角とは

股関節のレントゲンで関節の状態を知る1つの手がかりになると言われるCE角。CE角とは何か、一発で理解してもらうために、まずは図を見ていきましょう。

  1. 大腿骨頭(だいたいこつとう)の中心に縦横垂直線を引きます
  2. 垂直に交わった点を起点にします
  3. その起点から、骨盤の丸みのある部分に向かって線を引きます
  4. できあがった内側の角度がCE角になります

CE角の正常値は?

約30度前後が正常とされています。

CE角の異常値は?

CE角が約20度以下で、大腿骨頭(だいこつとう)に対して、寛骨臼(かんこつきゅう)のかぶりが浅いことになります。

CE角が小さいとどうなる?

CE角が小さいと、関節内で接触する面積が減ります。関節内で接触する面積が減ると、体重がかかったときに関節内の一部内に通常よりも負担がかかります。

すると、軟骨がすり減りやすくなります。

Sharp角とは

鋭いという意味のシャープが名前になったSharp角。一発で簡単理解するために、図で見ていきましょう。

大腿骨頭(だいこつとう)と横に接している骨盤の骨の部分に涙痕(るいこん)と呼ばれる部分があります。また、大腿骨頭(だいこつとう)を受ける骨盤の骨の先に臼蓋外上縁(きゅうがいがいじょうえん)という部分があります。この2つの部分でできあがる角度がSharp角になります。

  1. 左右の涙痕(るいこん)を結ぶ
  2. 涙痕(るいこん)を起点にする
  3. 起点から臼蓋外上縁(きゅうがいがいじょうえん)へ線を引く
  4. できあがった角度がSharp角になります

Sharp角の正常値は?

約45~40度以下が正常とされています。

Sharp角の異常値は?

Sharp角は約45度以上になると、大腿骨頭(だいこつとう)に対して、寛骨臼(かんこつきゅう)のかぶりが浅いことになります。

Sharp角が大きいとどうなる?

Sharp角が大きくなると、関節内で接触する面積が減ります。関節内で接触する面積が減ると、体重がかかったときに関節内の一部内に通常よりも負担がかかります。

すると、軟骨がすり減りやすくなります。

CE角やSharp角には個人差がある

あくまでも1つの指標に過ぎない

特に気をつけなければいけないことは、CE角もSharp角も絶対的な指標ではないということです。

CE角やSharp角は医師が臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)を診断する1つの指標になりますが、個人差もあります。

CE角やSharp角の数字がよくないからといって、すぐに手術の必要があるというものではありません。気になる場合は、セカンドオピニオンを求めましょう。医師だけでなく、整体師、理学療法士など、複数の専門家の意見を聞くのも良いでしょう。

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