目次
- 股関節には23個の筋肉が携わっている
- 股関節と筋肉は操り人形と糸の関係
- 大殿筋(だいでんきん)
- 中殿筋(ちゅうでんきん)
- 小殿筋(しょうでんきん)
- 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
- 大腰筋(だいようきん)
- 小腰筋(しょうようきん)
- 腸骨筋(ちょうこつきん)
- 大腿直筋(だいたいちょっきん)
- 縫工筋(ほうこうきん)
- 梨状筋(りじょうきん)
- 外閉鎖筋(がいへいさきん)
- 内閉鎖筋(ないへいさきん)
- 上双子筋(じょうそうしきん)
- 下双子筋(かそうしきん)
- 大腿方形筋(だいたいほうけいきん)
- 長内転筋(だいたいほうけいきん)
- 短内転筋(たんないてんきん)
- 大内転筋(だいないてんきん)
- 恥骨筋(ちこつきん)
- 薄筋(はっきん)
- 半腱様筋(はんけんようきん)
- 半膜様筋(はんまくようきん)
- 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
- 健全な股関節のために筋肉にも目を向けよう
股関節には23個の筋肉が携わっている
股関節に関わる筋肉は23個あります。1関節あたりに関わる筋肉の数としては、他の関節と比べてもかなり多いです。
関節に関わる筋肉の多さによって、股関節は肩関節の次に自由に動く関節となっています。体にはとても大事な関節と言えますね。
- 大殿筋(だいでんきん)
- 中殿筋(ちゅうでんきん)
- 小殿筋(しょうでんきん)
- 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
- 大腰筋(だいようきん)
- 小腰筋(しょうようきん)
- 腸骨筋(ちょうこつきん)
- 大腿直筋(だいたいちょっきん)
- 縫工筋(ほうこうきん)
- 梨状筋(りじょうきん)
- 外閉鎖筋(がいへいさきん)
- 内閉鎖筋(ないへいさきん)
- 上双子筋(じょうそうしきん)
- 下双子筋(かそうしきん)
- 大腿方形筋(だいたいほうけいきん)
- 長内転筋(だいたいほうけいきん)
- 短内転筋(たんないてんきん)
- 大内転筋(だいないてんきん)
- 恥骨筋(ちこつきん)
- 薄筋(はっきん)
- 半腱様筋(はんけんようきん)
- 半膜様筋(はんまくようきん)
- 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
かなりの筋肉が股関節に携わっていますよね。1つ1つの筋肉の働きは、後に付け加えておきますが、簡単に言ってしまえば、23個の筋肉が、股関節の…
- 屈曲(まげる)
- 伸展(のばす)
- 内転(内に閉じる)
- 外転(外に開く)
- 内旋(内に捻じる)
- 外線(外に捻じる)
の役割を助けていると思ってもらえれば、大丈夫です。
股関節と筋肉は操り人形と糸の関係
操り人形には糸がついていますよね。糸を細かく操作することによって、顔の表情に多彩な変化を加えたり、多様な方向に体を動かしたりことができるようになります。
携わる筋肉が多ければ多いほど、細やかな動きが可能になるわけです。操り人形の糸の数が2本よりも、23本の方が、動きのカスタマイズがいろいろできそうなイメージが湧きますよね。
大殿筋(だいでんきん)
- お尻を下外側に斜行する大きい筋肉
- 太ももをうしろに引いたり外旋したりする筋肉
- 直立姿勢をとるために重要な筋肉
- 人間で最もよく発達した筋肉
中殿筋(ちゅうでんきん)
- 股関節の外転動作では主力になる筋肉
- 片足体重負荷の時に逆側に骨盤が傾かないように保持する筋肉
- サイドステップの際に大きく貢献する筋肉
小殿筋(しょうでんきん)
- 脚を外転させる働きのある筋肉
- 脚を内旋する時もわずかに働く筋肉
- 片足立ちの安定感に貢献する筋肉
- 中殿筋(ちゅうでんきん)と役割はほぼ同じ筋肉
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
- 歩行や走行で足がまっすぐ前に出るようにする筋肉
大腰筋(だいようきん)
- 腹部内臓の後方を骨盤の前面に沿って下に伸びる筋肉
- 股関節を屈曲させる最も重要な筋肉
- 過度に硬いと骨盤が前傾してしまう筋肉
- わずかな外旋動作にも関与している筋肉
- 太ももを上げる動作に関与する筋肉
小腰筋(しょうようきん)
- 大腰筋の中にあり、大腰筋を補助する筋肉
- 太ももを上げる動作に関与する筋肉
- 腸骨筋膜を張ることで、股関節の屈曲を助ける筋肉
- 約50%の人に欠如があり、解剖学的にも特殊な筋肉
腸骨筋(ちょうこつきん)
- 腸骨筋、大腰筋、小腰筋の3つを総称した筋肉
- 股関節を屈曲したり外旋したりする筋肉
- 太ももを上げる動作に関与する筋肉
- 股関節を固定した際に上体を起こしたりする筋肉
大腿直筋(だいたいちょっきん)
- 股関節の内転・外転動作にはほとんど関与しない筋肉
- 大腿直筋の柔軟性が失われると骨盤は前傾しやすくなる筋肉
- 瞬発的な動きへの貢献度が高い筋肉
- ランニングやダッシュやジャンプなどの動作に関わる筋肉
縫工筋(ほうこうきん)
- 人体の筋肉の中で最長の浅層の筋肉
- 椅子で脚を組んだり、あぐらをかいたりするときに働く筋肉
- 股関節と膝関節をまたがっている二関節肉
- 平泳ぎのキックなど股を閉じる動作に大きく貢献する筋肉
梨状筋(りじょうきん)
- 大殿筋の更に深層部にある筋肉
- 歩行時の方向転換や体の向きを変える際に働く筋肉
- 股関節の外旋を行う筋肉
- 深層外旋6筋あ(6外旋筋)と呼ばれる筋肉
- 硬くなるとおしりに痛み引き起こす筋肉
外閉鎖筋(がいへいさきん)
- 大殿筋の更に深層部にある筋肉
- 股関節の外旋筋の中では最も深部にある筋肉
- 股関節の外旋動作に貢献する筋肉
- 歩行時の方向転換や体の向きを変える際に働く筋肉
内閉鎖筋(ないへいさきん)
- 股関節における大腿骨の外旋筋
- 方向転換や立ち姿の安定させる筋肉
上双子筋(じょうそうしきん)
- 外旋動作に貢献する筋肉
- ただし、外線運動の関与は他の筋群に比べるとあまり強くない筋肉
- 腸骨大腿靭帯などと協力して骨頭を安定させる働きを持つ筋肉
- 方向転換や立ち姿の安定させる筋肉
下双子筋(かそうしきん)
- 内閉鎖筋の働きを補助する役割のある筋肉
- 腸骨大腿靭帯などと協力して骨頭を安定させる働きを持つ筋肉
- 方向転換や立ち姿の安定させる筋肉
大腿方形筋(だいたいほうけいきん)
- 閉鎖筋と同じく外旋筋群で最も強力である筋肉
- 股関節が膝を90度屈曲の状態で内旋外旋する筋肉
- 腸骨大腿靭帯などと協力して骨頭を安定させる働きを持つ筋肉
- 方向転換や立ち姿の安定させる筋肉
長内転筋(だいたいほうけいきん)
- 恥骨の上から下に走っている筋肉
- 股を閉じる動作に働く筋肉
- 低下するとO脚になりやすくなる筋肉
- 平尾泳ぎのキックなど足を前方に振る動作に働く筋肉
短内転筋(たんないてんきん)
- 恥骨全面から太ももの裏側に走る筋肉
- 長内転筋とセットで働く筋肉
大内転筋(だいないてんきん)
- 股関節を強力に内転させる作用を持つ筋肉
- 股関節を内旋・伸展させる作用のある筋肉
- 大腿部を代表する筋肉
- 平尾泳ぎのキックなど足を前方に振る動作に働く筋肉
恥骨筋(ちこつきん)
- 股を閉じる動作に主に関与する筋肉
- 柔軟性が過剰に硬いと骨盤は前傾しやすくなる筋肉
- 働きが低下するとO脚になりやすくなる筋肉
薄筋(はっきん)
- 薄筋は膝関節をまたいで脛骨に停止するとても細長い筋肉
- 長い帯状の筋で大腿の最も内側を走行する筋肉
- 内転筋群の中で唯一の二関節筋
- 平尾泳ぎのキックなど足を前方に振る動作に働く筋肉
半腱様筋(はんけんようきん)
- 腿後面の内側にある筋線維が長い筋肉
- ハムストリングの1つである筋肉
- 上半身を持ち上げる動作などに関与する筋肉
- いきなり脚の動作にブレーキをかける際に使う筋肉
半膜様筋(はんまくようきん)
- ハムストリングの1つである筋肉
- 膝関節と股関節を跨いでいるニ関節筋
- 上半身を持ち上げる動作などに関与する筋肉
- いきなり脚の動作にブレーキをかける際に使う筋肉
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
- いきなり脚の動作にブレーキをかける動作に大きく貢献する筋肉
- 異常に硬くなると、膝が内側に入りやする筋肉
- そのため外側の半月板に対して強いストレスがかかる筋肉
健全な股関節のために筋肉にも目を向けよう
大事なのは、股関節周りの筋肉の仕組みを細かく覚えることではありません。冒頭でもお伝えしたように、股関節の運動は、
- 屈曲(まげる)
- 伸展(のばす)
- 内転(内に閉じる)
- 外転(外に開く)
- 内旋(内に捻じる)
- 外線(外に捻じる)
になり、その動きに23個の筋肉が関わっていると知っておくことです。そうすれば、股関節の調子が悪いと感じた時に、股関節周りの筋肉についても目を向けるようになります。
日ごろから股関節周りの筋肉をケアすることが大事です。一度、病院や整体へ伺い、股関節周りの筋肉について相談するのが一番のおすすめです。
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