股関節が運動する仕組み

股関節の運動軸とは

股関節を運動の観点からみると、股関節は…

  1. 前後方向に動かせる
  2. 開いたり閉じたりできる
  3. 太ももを内外へ向けて捻じることができる

といった、3つの運動軸を持っていて、複雑な運動をできる関節だと言われています。

別の関節を例にしてみましょう。例えば、指の第一・第二関節であれば、曲げるか伸ばすしかできません。「曲げる」と「伸ばす」は対になっているので、「曲げる-伸ばす」で1つの運動軸とみなします。

股関節は「前後運動」「開閉運動」「内外捻じり」の3つの運動軸を持っています。3つ以上の運動軸を持った関節は多軸関節と言われています。

股関節の6つの運動方向

先ほど、股関節は3つの運動軸があると述べましたが、股関節には、6つの運動方向があります。

  1. 屈曲(まげる)
  2. 伸展(のばす)
  3. 内転(内に閉じる)
  4. 外転(外に開く)
  5. 内旋(内に捻じる)
  6. 外線(外に捻じる)

内転や外転が平行的な移動だとすれば、内旋が外線は「円を描く」立体的な運動のイメージになります。

お風呂に入るときに浴槽にまたぎますよね。浴槽をまたぐときは、股関節を使って、脚を曲げる「屈曲」と脚を外に開く「外転」の2つを行っています。

このように股関節が運動するときは、1つの運動方向ではなく、いろんな運動方向が加わる複合運動が行われています。

私たちの日常生活は、股関節の複合運動の連続ということになります。

股関節と運動連鎖

股関節は骨盤や腰椎と連動して動く

運動連鎖とは、体のある部分で起こった動きが、他の部分に連鎖して広がっていくことです。キャッチボールを思い浮かべて下さい。腕を振りかぶって、脚を上げて、腰を回して、肘を出し、腕がうねって、手首のスピンでボールが放たれますよね。1つの運動が連鎖して広がっている感じがしますよね。

股関節の運動は骨盤と腰椎に連鎖します。仰向けに寝た状態で、股関節を曲げる(屈曲する)と、最初は股関節だけが動きますが、途中から骨盤の後ろに傾きます。さらに股関節を曲げる(屈曲する)と、次は腰椎の後ろに向かって曲がっていきます。

大腿骨から骨盤への運動連鎖は股関節を介して行われ、骨盤から腰椎への運動連鎖は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節である仙腸関節(せんちょうかんせつ)を介して行われます。

股関節の運動連鎖が異常になると、どうなるの?

股関節や仙腸関節(せんちょうかんせつ)に問題があると、運動がうまく連鎖して動くことができません。運動の連鎖ができないと、立ち上がりや歩行時に股関節と骨盤、腰椎の調和を取ることができずに、どこかに負担が一気に掛かります。

負担が掛かった部位は痛みを作り出す原因となっていきます。

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